財団法人大阪国際交流センターでは、1988年から1997年にかけて、アフリカ・セネガル共和国サヘル地域へ緑化協力ミッションを派遣し、市民レベルの植林活動を実施してきました。また、本活動を支援するための「サヘル緑化ファンド」を創設し、広く市民からの募金を仰ぎ、有効に活用してまいりました。
この「サヘル緑化ファンド」の基金を活かし、これまでの活動を継承する事業の実施を検討していましたが、アフリカ・サヘル地域で植林活動を行う
「緑のサヘル」から提案のあった「バム湖周辺地域における住民生活の回復に向けた植林事業」の計画を承認することとし、事業費として基金の積立金約300万円を充てることにしました。
アフリカ・サヘル地域のほぼ中央部にあるブルキナファソは、他のサヘル諸国と同様、乾燥化が顕著であり、特に北部における降雨量の減少は深刻な問題になっています。そのほぼ中央にあるバム湖は「ブルキナファソ砂漠化の防波堤」と呼ばれており、かつてその周辺には豊かな緑と肥沃な土地が広がっていました。しかし最近では、砂漠化による森林の消滅で、植生を失った土地から流出した表土がバム湖へと流され、湖底に多量の土砂が堆積した結果、水深が浅くなった湖は雨季になると氾濫し、耕地を水没させ、住民の生活を脅かしています。
今回の事業では、地域の中心にある湖に沿って複数種の親水性の樹木約3,000本を植え、雨季における湖水の氾濫を緩和し、湖岸の崩落と土壌の流入を未然に食い止め、湖周辺地の地力の低下と水深の浅化を防ぐことを目的にしています。これによって確保された土地は耕作地や果樹園に、植栽した樹木はその成長を待って、薪として住民に提供する計画です。
現在、現地の村や関係機関との調整を行い、雨季の始まる2009年6月と、穀物の収穫が終わった後の12月をめどに植林、報告書を2010年1月に提出していただき、その後も経過観察を含むフォローアップを行います。
「サヘル緑化ファンド」とは…
1990年に大阪で開催された「国際花と緑の博覧会」の開催を機に、駐日セネガル共和国大使館と当センターが中心となり、サハラ砂漠で進行しつつある砂漠化の拡大防止を目的とした「大阪セネガル友好の森」の創設を計画、「サヘル緑化ファンド」を設置し、アフリカの緑化を願う市民からの善意の募金を集めました。
